チューレーン大学の研究グループは、社会的地位、特に女性において社会的地位がストレス反応に影響を与えることを発見した。Current Biologyで3月31日に報告している。
研究グループは動物実験において、異なる社会的ランクのメスの成体マウスを研究した。その結果、社会的地位が低いマウスは社会的不安定に陥りやすく、社会的地位が高いマウスは社会的孤立に陥りやすいことが確認された。さらに、社会的地位や心理社会的ストレスを経験したかどうかによって、活性化される脳の部位に違いがあった。
研究グループは、社会的地位や社会的ネットワークが、全般性不安障害や大うつ病などのストレス関連精神疾患に与える影響を理解する上でヒントになると考えた。ただし、これらの結果がヒトに適用できるかどうかについては、さらなる研究が必要である。
参考文献
Study examines how social rank affects response to stress
https://news.tulane.edu/pr/study-examines-how-social-rank-affects-response-stress