Bristol Myers Squibb(BMS)は、成人における非輸血依存性(NTD)βサラセミアに伴う貧血の治療薬としてラスパテルセプト(商品名Reblozyl=レブロジル)の販売承認を欧州委員会から取得したことを発表した。同適応症において初めてのメカニズムを持つ薬剤(first in class)となる。

ラスパテルセプトは欧州で輸血依存性βサラセミアおよび輸血依存性の低リスク骨髄異形成症候群の適応症で承認されており、3番目の適応症となる。今回の欧州での承認は、NTD型βサラセミアの成人145人を対象にラスパテルセプトの有効性と安全性をプラセボと比較検討した第2相BEYOND試験の結果に基づく。ラスパテルセプトは2021年11月にメルク社がアクセロンファーマ社を買収したことに伴い、メルク社とのグローバルな共同開発および商業化を行っている。

参考文献

Bristol Myers Squibb Receives European Commission Approval of Reblozyl® (luspatercept) for Anemia in Adult Patients with Non-Transfusion-Dependent Beta Thalassemia
https://investors.bms.com/iframes/press-releases/press-release-details/2023/Bristol-Myers-Squibb-Receives-European-Commission-Approval-of-Reblozyl-luspatercept-for-Anemia-in-Adult-Patients-with-Non-Transfusion-Dependent-Beta-Thalassemia/default.aspx

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星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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