– アメリカ心臓病学会誌に発表された研究は、肥満および制御不能な高血圧を持つ人々において、減量手術が血圧薬のみと比較して高血圧を制御する上でより効果的であることを示している。
研究の背景
アメリカ成人の肥満率は41.9％、高血圧率は45.4％に上る。肥満は心血管疾患のリスク因子であり、高血圧の主要な原因となる。
減量手術の効果
この研究では、減量手術を受けた人々は5年後にBMIが低下し、使用する薬剤数も少ない一方で、血圧薬のみを使用した人々と比べて正常な血圧レベルを維持していた。
研究の成果
- 薬物療法だけを受けた人のBMIは5年後に36.40 Kg/m2 だった。減量手術を受けた人のBMIは5年後に28.01 Kg/m2であった。
- 薬剤使用数が80.7％減少し、薬剤なしで血圧がコントロールされた高血圧の寛解率は46.9％であった。
研究の意義
「私たちの結果は、高血圧率を減少させるために肥満に取り組むことの重要性を強調している」とカルロス・アウレリオ・シアヴォン博士は述べている。
今後の課題
この研究の限界として、単一センターでオープンラベルの研究であり、サンプルサイズが小さく、一部の患者でフォローアップが失われたことが挙げられる。さらなる研究が必要である。
