愛媛大学とSumitomo Pharma、肝臓期+赤血球期を標的とするマルチステージマラリアワクチン共同研究開始 GHIT Fund採択
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愛媛大学とSumitomo Pharmaは、肝臓期と赤血球期の両段階を標的とする新規マルチステージマラリアワクチン候補の共同研究を開始し、
関連する国際共同プロジェクトがGHIT Fundの標的研究プログラムに採択された。今回の記事で伝える情報は次の通り。
- 愛媛大学とSumitomo Pharmaが、新規マルチステージマラリアワクチン候補の共同研究を開始。
- PfCSP(肝臓期)+PfRipr5(赤血球期)を組み合わせたナノ粒子ワクチン候補がGHIT Fund助成対象に選定。
- TLR7アジュバントDSP-0546Eを用い、感染阻止と発病阻止の両立を目指す設計。
概要
マラリアは蚊を媒介とする寄生虫感染症であり、WHO報告では年間約2.6億人が罹患し、約60万人が死亡しているとされる。
罹患者数は近年再び増加しており、より高い有効性を持つワクチン開発は依然として重要課題である。
こうした背景の下、愛媛大学プロテオサイエンスセンターとSumitomo Pharmaは、新規マルチステージマラリアワクチン候補の共同研究を開始した。
また、PATH、Statens Serum Institut(SSI)、コペンハーゲン大学を含む5者の開発プロジェクトがGHIT Fundの標的研究プログラムに採択され、
今後2年間でワクチン候補製剤の作製と非臨床Proof of Concept(POC)取得を目指す。
従来、WHOが推奨するRTS,S/AS01やR21/Matrix-Mは感染初期(主に肝臓期)を主標的とする設計で、有効性は約30%前後と報告されている。
今回の候補は、肝臓期抗原PfCSPに加え、赤血球侵入に関与するPfRipr5も同時に提示する点が特徴で、
理論上は感染阻止と発病阻止を同時に狙う段階横断的(マルチステージ)免疫応答の誘導が期待される。
- 発表元愛媛大学、Sumitomo Pharma
- 発表日2026年2月20日
- 研究の背景既存マラリアワクチンは感染阻止効果が限定的であり、より高い有効性を持つ次世代ワクチンが求められている
- ワクチン候補の構成肝臓期抗原PfCSP+赤血球期抗原PfRipr5を提示するナノ粒子+TLR7アジュバント(DSP-0546E)
- PfRipr5の特徴Rh5 interacting protein(PfRipr)の部分アミノ酸配列を有し、流行地分離株で高度に保存されている抗原
- アジュバントの作用Toll様受容体7(TLR7)を活性化し、自然免疫応答を増強して免疫原性を高める設計
- 研究計画2025年10月開始、2年間で製剤確立と非臨床POC取得を目指す
- 安全性上の留意点TLR7アジュバントは免疫活性化を誘導するため、過剰炎症や全身性反応などの安全性評価が非臨床段階で重要
技術的意義と課題
本候補は、感染初期の肝臓期抗原PfCSPと、赤血球侵入に関与するPfRipr5を同時に提示するマルチステージ設計を採用している。
この構造により、蚊からヒトへの感染阻止と赤血球侵入阻止の双方を狙い、単一抗原型よりも広範な防御が理論上期待される。
一方で、複数抗原とアジュバントを組み合わせた製剤は、免疫応答のバランスや副反応の制御が課題となる。
特にTLR7刺激は強力な免疫活性化を伴う可能性があるため、サイトカイン応答や局所・全身反応の詳細な評価が不可欠である。
今後の非臨床試験結果が重要な判断材料となる。
AIによるインパクト評価
評価(参考): ★★★★☆
既存の単一ステージ型マラリアワクチンと比較し、感染初期と赤血球期の両段階を標的とするマルチステージ設計は理論的優位性がある。
一方で、現時点では非臨床POC取得段階であり、臨床的有効性や安全性は未検証であるため、最高評価には至らないと判断した。
3言語要約 / Multilingual Summaries
🌍 English Summary
Note: AI-assisted translation for reference.
- Ehime University and Sumitomo Pharma launched a joint research program on a novel multi-stage malaria vaccine candidate.
- The project—combining liver-stage antigen PfCSP and blood-stage antigen PfRipr5 in a nanoparticle formulation—was selected for GHIT Fund support.
- Using a TLR7 adjuvant (DSP-0546E), the approach aims to block infection and prevent disease, with nonclinical proof-of-concept targeted within two years.
🇨🇳 中文摘要
注:AI辅助生成。
- 爱媛大学与住友制药启动新型“多阶段”疟疾疫苗候选的联合研究。
- 该候选将肝期抗原PfCSP与红细胞期抗原PfRipr5组合为纳米颗粒疫苗,并获GHIT基金资助。
- 项目使用TLR7佐剂DSP-0546E,目标是同时实现阻断感染与预防发病,计划在两年内获得非临床POC。
🇮🇳 हिन्दी सारांश
AI द्वारा तैयार किया गया अनुवाद।
- एहिमे विश्वविद्यालय और Sumitomo Pharma ने नए “मल्टी-स्टेज” मलेरिया वैक्सीन उम्मीदवार पर संयुक्त शोध शुरू किया।
- PfCSP (लिवर-स्टेज) और PfRipr5 (ब्लड-स्टेज) को नैनोपार्टिकल फॉर्म्युलेशन में मिलाने वाला प्रोजेक्ट GHIT Fund सहायता के लिए चयनित हुआ।
- TLR7 एडजुवेंट DSP-0546E के साथ, उद्देश्य संक्रमण रोकना और बीमारी से बचाव करना है; 2 वर्षों में nonclinical POC हासिल करने की योजना है।
愛媛大学と住友ファーマによる新規マルチステージマラリアワクチンの共同研究開始およびGHIT Fundからの助成決定
https://www.sumitomo-pharma.co.jp/news/20260220.html