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Roche、ペトレリンチド(petrelintide)が第2相ZUPREME-1で体重減少10.7%、肥満症治療の次世代候補として第3相検討へ

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要点
  • Rocheがアミリン類似体ペトレリンチドの第2相試験ZUPREME-1で良好な結果を報告。
  • 42週時点で最大10.7%の平均体重減少を確認(プラセボは1.7%)。
  • 消化器関連の副作用は概ね軽度で、最大用量群では嘔吐例は報告されなかった。

概要

Rocheは2026年3月5日、過体重または肥満の成人を対象とした第2相試験ZUPREME-1のトップライン結果を発表した。試験では、長時間作用型アミリン類似体ペトレリンチドの週1回皮下注射が、プラセボと比較して統計学的有意な体重減少を示した。

肥満は世界的に増加している慢性疾患であり、2035年までに40億人以上が過体重または肥満になる可能性があると推定されている。肥満は2型糖尿病、心血管疾患、脂質異常症など多くの慢性疾患の主要な危険因子とされ、医療システムへの負担増加も懸念されている。そのため、長期的な体重管理を可能にする新しい治療薬の開発が重要な研究分野となっている。

ペトレリンチドはアミリン類似体として設計された長時間作用型ペプチド薬である。アミリンは膵臓β細胞からインスリンとともに分泌されるホルモンであり、満腹感の調節や食欲抑制に関与する。アミリン受容体の活性化によりレプチン感受性を回復させることで、食事量の抑制や体重減少に寄与すると考えられている。

第2相試験ZUPREME-1は、平均体重107kg、平均体格指数(BMI)37kg/m²の493人を対象に実施された無作為化二重盲検プラセボ対照試験である。試験では低カロリー食および身体活動の増加を併用しながら、週1回のペトレリンチド投与を評価した。主要評価項目である28週時点の体重変化率において、すべての用量群でプラセボに対して統計学的有意差が確認された。

体重減少効果は42週まで持続し、最大用量群では平均10.7%の体重減少が観察された。プラセボ群の平均体重減少は1.7%であった。また、最大効果を示した用量群では98%の患者が維持用量に到達しており、忍容性の高さが示唆された。

安全性に関しては新たな安全性シグナルは確認されず、主な有害事象は軽度の消化器症状であった。最大用量群では嘔吐の報告はなく、治療中止に至る消化器系有害事象も報告されていない。

Rocheは今後、第3相試験の設計検討を進めるとともに、2型糖尿病を伴う肥満患者を対象とした第2相試験ZUPREME-2の結果を2026年後半に報告する予定である。また、GLP-1受容体作動薬候補であるCT-388との併用療法を評価する第2相試験の開始も計画されている。

詳細
  • 発表元Roche
  • 発表日2026年3月5日
  • 対象疾患肥満および過体重
  • 薬剤ペトレリンチド
  • 薬剤クラスアミリン類似体
  • 投与方法週1回皮下注射
  • 臨床試験第2相試験 ZUPREME-1
  • 試験デザイン無作為化二重盲検プラセボ対照試験
  • 被験者数493例
  • ベースライン特性平均体重107kg、平均BMI37kg/m²
  • 主要評価項目28週時点の体重変化率
  • 主要結果全用量群でプラセボに対し統計学的有意な体重減少
  • 体重減少(42週)最大10.7%(プラセボ1.7%)
  • 忍容性最大用量群の98%が維持用量に到達
  • 主な有害事象軽度の消化器症状
  • 嘔吐最大用量群では報告なし
  • 治療中止率有害事象による中止4.8%(プラセボ4.9%)
  • 今後の開発第3相試験の設計検討中
  • 追加試験ZUPREME-2試験(肥満または過体重+2型糖尿病)結果は2026年後半予定
  • 併用療法研究GLP-1受容体作動薬候補CT-388との第2相併用試験を計画

AIによるインパクト評価

評価(参考): ★★★★☆

GLP-1受容体作動薬が肥満治療の中心となる中、アミリン経路を利用した新しい体重管理薬の開発は次世代肥満治療の重要な研究テーマである。今回の第2相試験では約10%の体重減少と比較的良好な忍容性が示され、臨床的な可能性が示唆された。一方で、GLP-1系薬剤との有効性比較や長期安全性、併用療法の位置づけなどは今後の第3相試験での検証が必要となる。

3言語要約 / Multilingual Summaries

English Summary

  • Roche reported positive Phase 2 results for petrelintide, a long-acting amylin analog for overweight and obesity.
  • The ZUPREME-1 trial showed up to 10.7% average weight reduction at week 42 compared with 1.7% with placebo.
  • Gastrointestinal adverse events were generally mild, and no vomiting was reported in the highest dose group.

中文摘要

  • 罗氏公布长效胰淀素类似物petrelintide在肥胖和超重患者中的II期试验积极结果。
  • ZUPREME-1试验显示42周时平均体重下降最高达10.7%,而安慰剂为1.7%。
  • 胃肠道不良反应总体较轻,在最高剂量组未报告呕吐。

हिन्दी सारांश

  • Roche ने petrelintide नामक लंबे समय तक कार्य करने वाले amylin analog के Phase 2 परीक्षण में सकारात्मक परिणाम घोषित किए।
  • ZUPREME-1 अध्ययन में 42 सप्ताह पर औसतन अधिकतम 10.7% वजन कमी देखी गई, जबकि प्लेसीबो में 1.7%।
  • जठरांत्र संबंधी दुष्प्रभाव सामान्यतः हल्के रहे और उच्चतम खुराक समूह में उल्टी की रिपोर्ट नहीं हुई।

参考文献

Roche announces positive Phase II results for petrelintide, an amylin analog developed for people living with overweight and obesity

https://www.roche.com/media/releases/med-cor-2026-03-05


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