ポリエチレングリコール（PEG）-フィブリノゲン（PF）バイオマテリアルを用いた骨格筋組織工学のための新しいエクストルージョン（加圧押出）に基づく3Dバイオプリンティングシステムが開発された。
PFは、生体適合性が高く、細胞接着ドメインやタンパク質分解酵素を含む骨格筋組織工学用の生体模倣マトリックス。生体内での統合、リモデリング、吸収に適した素材である。
今回開発されたシステムでは、自発的に収縮する筋線維の整列する組織化された3次元構築物である。筋力低下損傷のあるマウスモデルにおいて、前脛骨筋の再生に有効だった。この論文は2023年2月3日発行のBiofabricationに掲載された。
Fornetti E, De Paolis F, Fuoco C, Bernardini S, Giannitelli SM, Rainer A, Seliktar D, Magdinier F, Baldi J, Biagini R, Cannata S, Testa S, Gargioli C. A novel extrusion-based 3D bioprinting system for skeletal muscle tissue engineering. Biofabrication. 2023 Feb 3;15(2). doi: 10.1088/1758-5090/acb573. PMID: 36689776.
https://iopscience.iop.org/article/10.1088/1758-5090/acb573