STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、科学や医薬品分野における最新の研究成果や治療法に関する情報を発信している。医療分野の進展を取り上げ、医療従事者や患者に有益な情報を提供することを目指している。今回はJohnson & Johnsonの筋層浸潤性膀胱がん(MIBC)に対する治療に関する発表について紹介する。
Johnson & Johnsonは、筋層浸潤性膀胱がん(MIBC)に対する治療法としてのSunRISe-2試験が中止されたことを発表した。この試験は、根治的膀胱全摘除術を受けない患者を対象に、化学放射線療法に対して優位性を示すことができなかったため、中止された。独立データモニタリング委員会の推奨と事前に定められた中間解析に基づいての決定である。
- 発表元→Johnson & Johnson
- 発表日→2024年10月7日
- 研究の目的→筋層浸潤性膀胱がん患者に対する化学放射線療法と比較して、TAR-200の有効性を評価すること
- 臨床試験→SunRISe-2試験は、化学放射線療法に対するTAR-200の優位性を評価するための第3相試験であったが、中止が決定された
- 結果の要約→SunRISe-2試験は、化学放射線療法に対して統計学的有意な結果を示すことができず、中止された
- 今後の展望→SunRISe-4試験でのTAR-200の可能性が示されており、引き続き膀胱がん治療の進展に向けた研究が進められている