STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、医薬品やバイオテクノロジーを中心とした科学の進展を迅速かつ信頼性のある形で読者に届けるメディアである。特に慢性疾患や代謝性疾患の分野では、世界中の研究開発の動きに注目しており、その背景や技術的側面を正確に伝えることに努めている。今回は、肥満や2型糖尿病を対象とした多重作動薬に関する注目の提携について紹介する。
- Novo NordiskがThe United Laboratories傘下のUnited BiotechnologyとUBT251に関する独占的ライセンス契約を締結
- UBT251はGLP-1、GIP、グルカゴン受容体に作用する三重アゴニスト
- 契約には2億ドルの前払金および最大18億ドルのマイルストン支払いが含まれる
デンマークのNovo Nordiskと中国のThe United Laboratories傘下のUnited Biotechnologyは、肥満や2型糖尿病、その他の代謝性疾患の治療薬候補UBT251に関して、独占的ライセンス契約を締結した。UBT251は、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)、GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)、およびグルカゴンの3つの受容体に同時に作用する長時間作用型の合成ペプチドである。
- 発表元→Novo NordiskおよびThe United Laboratories
- 発表日→2025年3月24日
- 契約内容→Novo NordiskがUBT251の中国本土・香港・マカオ・台湾を除く全世界での開発・製造・販売権を取得
- 契約金額→前払金2億ドル、最大18億ドルのマイルストン、段階的な販売ロイヤルティ
- 研究の対象→肥満、2型糖尿病、慢性腎臓病(CKD)、脂肪性肝疾患(MAFLD)などの心代謝性疾患
- 研究の段階→中国で第1相b試験を完了、現在第2相試験を進行中
- 試験デザイン→ランダム化、二重盲検、プラセボ対照試験。週1回皮下投与を12週間実施
- 被験者数→合計36名、3つの用量群(1mg、1mg/3mg、1mg/3mg/6mg)
- 主な結果→最高用量群で体重が平均15.1%減少、プラセボ群は1.5%増加
- 安全性→副作用の大部分は軽度から中等度で、主に消化器症状。インクレチン系薬剤と同様の安全性プロファイルを示した
- 今後の展開→規制当局の承認など契約完了条件を満たし次第、開発が加速される予定
参考文献
The United Laboratories and Novo Nordisk announce exclusive license agreement for UBT251, a GLP-1/GIP/glucagon triple receptor agonist
https://www.novonordisk.com/content/nncorp/global/en/news-and-media/news-and-ir-materials/news-details.html?id=915958
