牛の乳房炎を検出するための診断ツールとしてマイクロRNAは活用可能か。

乳牛の健康にとって重要な乳房炎。マイクロRNAは血液や乳汁に存在しており、乳房炎の検出に役立てられる可能性がある。

既に判明している症状を伴う乳房炎、無症状乳房炎、健康牛と乳汁中のマイクロRNAの関連を検証した。MIR24-2、MIR29B-2、MIR146A、MIR148A、MIR155、MIR181A1、MIR184、MIR223の発現を検査。ROCと機械学習で解析。MIR29B-2、MIR146A、MIR148A、MIR155が3つの状態に対応すると判断できた。

中でもMIR29B-2が他の指標であるカリフォルニア乳房炎検査(CMT)、泌乳日数(DIM)と組み合わせると、スクリーニングと分類に活用可能である可能性が示された。

2020年8月タイ研究。

Srikok S, Patchanee P, Boonyayatra S, Chuammitri P. Potential role of MicroRNA as a diagnostic tool in the detection of bovine mastitis [published online ahead of print, 2020 Aug 13]. Prev Vet Med. 2020;182:105101. doi:10.1016/j.prevetmed.2020.105101

獣医学

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星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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