コロナワクチン接種に関する公衆衛生情報源としてのYouTube動画コンテンツの信頼性と品質の評価についての研究が報告されている。

動画共有プラットフォームであるYouTubeは、重要な公衆衛生情報を発信する有力なメディアと説明。そこで動画の情報の信頼性と質を評価している。2020年12月10日に英国版YouTubeで「コロナウイルスワクチン」および「COVID-19ワクチン」というフレーズを検索。最も視聴された200本の動画を抽出して、関連性と英語力をスクリーニング。動画の内容と特徴を抽出し、H「ealth on the Net Foundation Code of Conduct(HONcode)」と「DISCERN」の消費者向け健康情報の品質基準に照らし、2人の著者が独立して評価。

解析対象となったのは48本の動画。総視聴回数は3010万561回。扱われたトピックは、ワクチン科学(58%)、ワクチン試験(58%)、副作用(48%)、有効性(35%)、製造(17%)。公衆衛生対策の継続を促すビデオは21%。事実に反する主張をしているビデオは4.2%にとどまったとする。

98%のビデオコンテンツは、HONcodeの原則への準拠度が低い(56%)または中程度(42%)と評価。チャンネルタイプごとのDISCERNスコアの中央値は40.3から64.3に分布。

医療従事者と非医療従事者の両方が制作した教育チャンネルは、他のカテゴリーよりも有意に高いDISCERNスコア。DISCERNスコアが最も高かったのは、医療従事者が制作した教育ビデオ(64.3)、最も低かったのは、独立したユーザーによるものであった(18)。

コロナワクチンに関するYouTube上の情報の全体的な質と信頼性は依然として低いと指摘。教育チャンネルの中でも、特に医療従事者が制作した動画は、医療関連組織を含む他のソースが制作した動画よりも品質と信頼性が高かったとする。健康関連団体と、医療・教育系のYouTubeコンテンツ制作者とのコラボレーションは、コロナワクチン接種に関する高品質な情報を発信する機会となると説明する。

2021年5月、英国研究。

Chan C, Sounderajah V, Daniels E, Acharya A, Clarke J, Yalamanchili S, Normahani P, Markar S, Ashrafian H, Darzi A. YouTube as a source of public health information regarding COVID-19 vaccination: an assessment of reliability and quality of video content. JMIR Public Health Surveill. 2021 May 21. doi: 10.2196/29942. Epub ahead of print. PMID: 34081599.

新型コロナウイルス感染症

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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