新型コロナウイルスのスパイクタンパク質変異体N501Y(英国バリアント)とACE2およびミニプロテイン薬剤候補との結合親和性の予測についての研究が報告されている。N501Y変異体とヒトACE2(hACE2)および最近報告されたミニプロテイン、hACE2デコイ(CTC-445.2)という薬剤候補との結合親和性を予測。N501Y変異体は、ACE2スパイクタンパク質の結合親和性(Kd)を22から0.44nMへと顕著に増加。感染力が高い理由の一部を説明とする。ミニタンパク質は、N501Y変異体との結合親和性が約1万~10万分の1に低下と予測。薬剤耐性を克服するための新たな治療候補物質の設計が必要とする。さらにhACE2デコイ(CTC-445.2)のスパイクタンパク質との結合親和性を約200分の1に低下させると予測。

2021年4月、米国研究。

Williams AH, Zhan CG. Fast Prediction of Binding Affinities of the SARS-CoV-2 Spike Protein Mutant N501Y (UK Variant) with ACE2 and Miniprotein Drug Candidates. J Phys Chem B. 2021 Apr 21. doi: 10.1021/acs.jpcb.1c00869. Epub ahead of print. PMID: 33881861.

新型コロナウイルス感染症

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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