新型コロナウイルス感染症ワクチンの懐疑論の根底にある要因についての分析が報告されている。政治的な相違に加えて、大きく2つが提示されており、一つは、科学的なプロセスの欠如による理由。ワクチン自体ではなく、その前にフェイスマスクについて有効性の賛否両論があった。この混乱の中で、ワクチンの安全性や有効性についての信頼性獲得は困難となる。もう一つは、専門家と非専門家との間の情報量からくる断絶があるとする。言われたとおりにワクチンを接種せよと言っても、専門家と非専門家の間の情報量の差が存在しており、そうした差を埋めて歩み寄らなければ納得を得ることができないと指摘する。
2021年1月デンマーク研究。
Boyd K. Beyond politics: additional factors underlying skepticism of a COVID-19 vaccine. Hist Philos Life Sci. 2021 Jan 27;43(1):12. doi: 10.1007/s40656-021-00369-8. PMID: 33502602; PMCID: PMC7839285.