新型コロナウイルス、大規模研究と結果公表がなくロシアがワクチンを承認したことについてのBMJのニュース(8月13日)より。

ロシアが新型コロナウイルスのワクチンをフェーズ3を経ずに承認したことの問題を挙げる。

ロシアのワクチンは接種後の14、28、42、90、180日目にそれぞれ評価するとしているが、試験が始まったのが6月17日で終わったのが8月10日であり、180日の追跡調査が行えていないと指摘。

抗体依存性感染増強(ADE)の問題を指摘。少人数での試験であれば影響は小さくとどまるが、大規模な接種を始まってからADEの現象が起こると影響が甚大になると懸念する。

「スプートニクV」というロシアが地球周回軌道に初めて乗せた人工衛星の名前で、米ソの冷戦中のもの。利益誘導のためにワクチンを利用すべきではないとのコメントを紹介する。

Mahase E. Covid-19: Russia approves vaccine without large scale testing or published results. BMJ. 2020;370:m3205. Published 2020 Aug 13. doi:10.1136/bmj.m3205

www.bmj.com

なお、ロシアの臨床試験についてはその後論文で9月4日に公開されている。

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新型コロナウイルス感染症

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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