患者生成健康データと電子カルテデータを統合した高血圧管理の研究が報告されている。

EMPOWER-H(Engaging and Motivating Patients Online With Enhanced Resources-Hypertension)というウェブベースの疾患管理システム。医師と患者が相互にやりとりできるようにしている。スマートフォンで、血圧、体重、生活行動など患者からの健康データがアップロードできる。

6カ月間で高血圧の水準以下を達成できている人の割合が高くなると確認。診察室でも家庭でも同様に。体重や塩分脂肪の摂取量を減らし、果物や野菜の摂取量を増やし、有酸素運動を増やし、高血圧についての知識を増やした。自宅血圧のアップロード頻度が多い患者は、血圧目標を達成する可能性が高いと分かった。

「慢性疾患患者の日々の臨床管理において、慎重に管理された患者作成の健康データを使用することの実現可能性と価値を支持する」と指摘する。

2017年米国研究。

Lv N, Xiao L, Simmons ML, Rosas LG, Chan A, Entwistle M
Personalized Hypertension Management Using Patient-Generated Health Data Integrated With Electronic Health Records (EMPOWER-H): Six-Month Pre-Post Study
J Med Internet Res 2017;19(9):e311
URL: https://www.jmir.org/2017/9/e311
DOI: 10.2196/jmir.7831
PMID: 28928111
PMCID: 5627043

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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