2023年2月10日、日本電気株式会社と筑波大学は共同で、AIを用いて顔画像から浮腫の程度を推定する技術を開発し、世界で初めて実現したと発表した。

そのプレスリリースから要点をまとめれば次のようになる。

浮腫は、透析患者34万人、心不全患者120万人が罹患しているという。

今回発表された技術は、スマートフォンやタブレットのカメラで撮影した顔画像から浮腫の程度を推定することができ、非侵襲的に浮腫の状態を日常的に確認する方法を提供する。

この技術は、透析患者を対象として、従来の体重測定に置き換えられるほどの精度を持つのかが検証された。

39人の透析患者のデータを用いて技術検証を行い、85%の正答率で浮腫の有無を判定でき、体重変化の平均絶対誤差0.5kgで浮腫の程度を推定できると確認した。

同研究は、NECバイオメトリクス研究所と筑波大学サイバニクス研究センターが実施したもの。研究は、IEEE Journal of Biomedical and Health Informaticsに掲載された。

以上のように、顔画像から自動的に浮腫が判断できるようになれば、短時間で問題を把握し、対処をすばやくできるようになるだろう。透析患者は国内では多数おり、確率的に浮腫の問題は起こり得る。スマホで写真を撮るだけであるのは、新しい機器の導入もしなくてよいので、素早く実用化できる点も良さそうだ。

また浮腫は、そのほかの病気でも問題になりえるので、応用範囲も広くなるだろう。AIを使って画像を自動判別する仕組みはこのような形でさらに活用が進みそうだ。

参考文献

顔映像から浮腫の度合いを推定する世界初の技術を開発
~疾患の早期発見や悪化防止に貢献~
https://jpn.nec.com/press/202302/20230210_01.html

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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