びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の診断やリスク層別化、治療について総説（2019年）。びまん性大細胞型B細胞リンパ腫は胚中心由来のアグレッシブタイプの非ホジキン細胞リンパ腫の最も一般的なもの。リンパ節の組織診により診断。濾胞の構造が失われ、CD20、CD79aといった抗原に陽性。由来細胞は免疫組織学的染色で決まる。変異検査は治療を探る上でルーチンでは行われていない。
リスク層別化については、臨床症状、由来細胞、分子学的な研究から予後の予測が行われる。非胚中心の例は胚中心の例よりも化学免疫療法への反応よくなく、c-MYC変異、BCL2やBCL4の転位がある場合も治療に抵抗性を示す。リスク分類に基づく治療について研究が進む。
Liu Y, Barta SK. Diffuse large B-cell lymphoma: 2019 update on diagnosis, risk stratification, and treatment. Am J Hematol. 2019;94(5):604-616. doi:10.1002/ajh.25460
