腫瘍径2cm以下でリンパ節転移陰性が確認された末梢性IA期非小細胞肺がん(NSCLC)に対して、肺葉切除術と縮小切除術の成績を比較する第3相試験が実施された。

肺葉切除術と縮小手術は、ステージIA非小細胞肺がん(NSCLC)の治療に用いられる2つの手術方法で、両者の主な違いは、切除する肺組織の範囲。

肺葉切除術では、肺葉全体を切除し、通常、より大きな腫瘍や葉の中に広がっているがんに対して行われる。一方、縮小手術はより限定的な手術で、肺の一部のみを切除し、通常、腫瘍が小さい場合や、肺の他の部分に転移していないがんに行われる。

今回の試験では、合計697人の患者が、肺葉切除か縮小手術のいずれかに無作為に割り付けられた。

主要エンドポイントは無病生存率で、副次的エンドポイントは全生存率、局所および全身再発、肺機能。

その結果、無病生存率および全生存率において、縮小手術は肺葉切除術に対して非劣性で、縮小手術後の5年無病生存率は63.6%、5年全生存率は80.3%、肺葉切除術後はそれぞれ64.1%と78.9%であった。

両群間に局所再発、遠隔再発の実質的な差は認められなかった。この試験は、米国国立がん研究所などの資金提供を受けて実施された。

N Engl J Med 2023; 388:489-498
DOI: 10.1056/NEJMoa2212083
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2212083?query=featured_home

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星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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