オレゴン健康科学大学などの科学者らは2023年1月19日、尋常性乾癬および乾癬性関節炎などの治療薬であるアプレミラスト(商品名オテズラ)とアルコール使用障害の治療効果との間に関連性がある可能性があると発表した。これはJournal of Clinical Investigationに掲載された。

プレスリリースのアウトラインは次の通り。

これは皮膚疾患の治療のためにアプレミラストを服用した人々が飲酒量を減らすことができたという結果である。平均して1日に5杯飲んでいたのが2杯になった。

この研究はアプレミラストがアルコール使用障害の治療に有効である可能性を示し、新しい治療法の可能性がある。

以上がプレスリリースの要点だ。

この研究は、日本で乾癬の治療に用いられている薬であるアプレミラストが、別の病状にも有効である可能性があることを明らかにしたもの。安全性や有効性の判断には時間がかかると思われますが、この研究が掲載された医学雑誌は、高い評価と影響力を持っており、この研究結果はよく知られ、さらに研究が進む可能性もある。

参考文献

Pill for skin disease also curbs excessive drinking
https://news.ohsu.edu/2023/02/21/pill-for-skin-disease-also-curbs-excessive-drinking

Grigsby KB, Mangieri RA, Roberts AJ, Lopez MF, Firsick EJ, Townsley KG, Beneze A, Bess J, Eisenstein TK, Meissler JJ, Light JM, Miller J, Quello S, Shadan F, Skinner MH, Aziz HC, Metten P, Morissett RA, Crabbe JC, Roberto M, Becker HC, Mason BJ, Ozburn AR. Pre-clinical and clinical evidence for suppression of alcohol intake by apremilast. J Clin Invest. 2023 Jan 19:e159103. doi: 10.1172/JCI159103. Epub ahead of print. PMID: 36656645.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36656645/

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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