STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、医薬品および治療法の最前線における最新の進展を中立的に報じることに注力している。今回は、Bristol Myers Squibbが発表したCAR T細胞療法リソカブタゲン マラルユーセル(商品名ブレヤンジ)に関する欧州医薬品庁(EMA)からの適応拡大申請受理について紹介する。
Bristol Myers Squibbは、欧州医薬品庁(EMA)がリソカブタゲン マラルユーセルの適用拡大申請を受理したことを発表した。この申請により、再発または難治性の濾胞性リンパ腫(FL)患者に対するCAR T細胞療法の治療オプションとしての使用が検討されることとなった。対象は、2回以上の全身療法を受けた成人患者である。
この申請は、再発または難治性のインドレントの非ホジキンリンパ腫(低悪性度のNHL)患者を対象とした第2相試験TRANSCEND FLのデータに基づいており、試験結果ではリソカブタゲン マラルユーセルが深く持続的な反応を示し、安全性プロファイルも一貫して確認されている。FLは全NHL症例の20-30%を占めており、治療オプションが限られているため、今回の承認拡大は大きな意義を持つ。
- 発表元→Bristol Myers Squibb
- 発表日→2024年8月19日
- 臨床試験→第2相試験TRANSCEND FLは、再発または難治性濾胞性リンパ腫患者に対するCAR T細胞療法の有効性を評価する多施設共同オープンラベル試験
- 試験結果→ブレヤンジは深く持続的な反応を示し、安全性も一貫して管理可能であることが確認された
- 治療の意義→再発または難治性濾胞性リンパ腫患者に対する新たなCAR T療法として、長期寛解を目指した治療オプションを提供