nsp15エンドリボヌクレアーゼを介してヒトコロナウイルス229Eの複製を妨害するベチュロン酸誘導体についての研究が報告されている。ウイルスの複製-転写複合体を構成する6量体のタンパク質で、免疫回避に関連するエンドリボヌクレアーゼ活性を有するnsp15に作用する阻害化合物を発見したとする。1,2,3-トリアゾロ-縮合ベチュロン酸誘導体の構造活性相関を調べ、リード分子5hがHCOV-229Eの複製を強力に阻害と説明する。

2021年4月、ベルギー、スイス研究。

Stevaert A, Krasniqi B, Van Loy B, Nguyen T, Thomas J, Vandeput J, Jochmans D, Thiel V, Dijkman R, Dehaen W, Voet A, Naesens L. Betulonic Acid Derivatives Interfering with Human Coronavirus 229E Replication via the nsp15 Endoribonuclease. J Med Chem. 2021 Apr 20. doi: 10.1021/acs.jmedchem.0c02124. Epub ahead of print. PMID: 33877845.

コロナウイルス

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星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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