新型コロナウイルスD614G変異のスパイクタンパク質多様体の構造と機能解析についての報告

新型コロナウイルスD614G変異のスパイクタンパク質多様体の構造と機能解析についての報告。

新型コロナウイルスのスパイクタンパク質で確認されているD614G変異は従来のウイルスに置き換わり、多くの国で大多数を占めるようになっている。

このD614G変異は人の肺、結腸などの細胞に存在しているACE2タンパク質を介して感染しやすくなっており、キクガシラコウモリ科のコウモリ、センザンコウの持つ細胞の同類タンパク質からの感染もしやすくなっている。

D614G変異があると、スパイクタンパク質の三量体が開いた形になる。これでACE2タンパク質との融合が進みやすくなると確認。この変化を踏まえ研究グループはD614G変異にも中和抗体は有効と指摘する。

2020年9月米国、オランダ研究。

DOI:https://doi.org/10.1016/j.cell.2020.09.032