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2024年2月26日、Bayerは、HER2活性化変異を持つ再発または転移性非小細胞肺がん(NSCLC)で、前治療として全身療法を受けている成人患者の治療薬であるBAY 2927088が、米国食品医薬品局(FDA)からブレークスルーセラピーの指定を受けたことを発表した。BAY 2927088は、HER2エクソン20挿入とHER2点変異を含む変異型HER2および上皮成長因子受容体(EGFR)の強力な阻害薬で、以前に全身療法を受けた後に進行したHER2変異を有するNSCLC患者に新たな治療選択肢を提供する可能性を示している。
- 研究の発表元→ Bayer
- 発表日→ 2024年2月26日
- 研究の目的→ HER2活性化変異を有する非小細胞肺がん(NSCLC)患者の治療
- 治療薬の概要→ BAY 2927088は、経口投与される可逆的なチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)であり、HER2エクソン20挿入とHER2点変異を含む変異型HER2、EGFRを高い選択性でもって阻害
- 臨床試験→ 第1相試験(NCT05099172)において、HER2またはEGFRの変異を有する進行性NSCLC患者を対象に、安全性、薬物動態学、予備的な有効性が評価された
- 将来への展望→ 米国内でHER2活性化変異を持つ再発または転移性、前治療として全身療法を受けている進行性NSCLC患者に対して、承認された治療法が現在存在しない中、BAY 2927088は新たな治療選択肢となる可能性がある