武漢の猫を対象とした新型コロナウイルスの血清学的調査についての報告。

武漢の猫を対象として新型コロナウイルスへの感染実態を調べるためにパンデミック前後での変化を分析している。パンデミック前の39検体とパンデミック後の102検体について血清学的な検査を行ったところ、15の血清が新型コロナウイルスの受容体結合ドメインに対する抗体に陽性となった。猫伝染性腹膜炎ウイルスへの交差反応はなし。

陽性の猫を130日間、10日ごとに検査したところ、最初の検出から10日後にピークになり、110日で検出できなくなった。研究グループは、猫への新型コロナウイルスの感染が広がる状況を示していると指摘する。

2020年9月中国研究。

Zhang Q, Zhang H, Gao J, et al. A serological survey of SARS-CoV-2 in cat in Wuhan [published online ahead of print, 2020 Sep 1]. Emerg Microbes Infect. 2020;1-16. doi:10.1080/22221751.2020.1817796

More cats might be COVID-19 positive than first believed, study suggests – Taylor & Francis Newsroom

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星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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