技術

GSKのB7-H3標的ADC「Ris-Rez」に日本でオーファンドラッグ指定──小細胞肺がん試験の予備データを整理

技術technology_banner

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、科学や技術、医薬品分野における最新の研究成果や発見を中立的な立場から紹介するメディアである。

今回の記事で伝える情報は次の通り。

要点
  • GSKのB7-H3標的抗体薬物複合体(ADC)「risvutatug rezetecan」(Ris-Rez)が、日本の厚生労働省から小細胞肺がん(SCLC)を対象にオーファンドラッグ指定(ODD)を取得した
  • 指定は、第1相ARTEMIS-001試験における進展型小細胞肺がん(ES-SCLC)患者での持続的な奏効を示す予備的データに基づく
  • Ris-Rezにとって世界で6件目の規制上の指定となり、複数の固形腫瘍領域で開発が進む

概要

 GSKは2026年3月23日、B7-H3を標的とする抗体薬物複合体(ADC)「risvutatug rezetecan」(Ris-Rez)が、日本の厚生労働省から小細胞肺がん(SCLC)を対象とするオーファンドラッグ指定(ODD)を受けたと発表した。今回の指定は、第1相ARTEMIS-001試験において進展型小細胞肺がん(ES-SCLC)患者に持続的な奏効が認められた予備的データに基づく。ES-SCLCは再発率が高く治療選択肢が限られ、標準治療下での全生存期間中央値は約8カ月にとどまるとされる。Ris-Rezにとって今回は世界で6件目の規制上の指定となり、GSKは肺がんのほか前立腺がん、大腸がんなど複数の固形腫瘍で開発を進めている。

詳細
  • 発表元GSK plc(本社:英国ロンドン)
  • 発表日2026年3月23日
  • 対象疾患小細胞肺がん(SCLC)、特に進展型(ES-SCLC)
  • 根拠データ第1相ARTEMIS-001試験でES-SCLC患者に持続的な奏効が認められたとする予備的データ
  • 開発状況Hansoh Pharmaから独占的権利を取得し、再発ES-SCLCを対象とする国際共同第3相試験(NCT07099898)を2025年8月に開始
  • 他地域の指定状況米国食品医薬品局(FDA)のオーファンドラッグ指定、欧州医薬品庁(EMA)のオーファンドラッグ指定・優先医薬品(PRIME)指定、FDAの画期的治療薬指定(Breakthrough Therapy Designation)など既に5件の指定を取得しており、今回で通算6件目となる

AIによるインパクト評価

評価(参考): ★★★☆☆

複数の規制当局からの指定は開発の進展を示す一方、根拠は第1相試験の予備的データにとどまり、有効性・安全性の確定的評価には進行中の第3相試験結果を待つ必要がある。

参考文献

GSK’s B7-H3-targeted antibody-drug conjugate, risvutatug rezetecan, granted Orphan Drug Designation for small-cell lung cancer in Japan
https://www.gsk.com/en-gb/media/press-releases/gsk-s-b7-h3-targeted-antibody-drug-conjugate-risvutatug-rezetecan-granted-orphan-drug-designation-for-small-cell-lung-cancer-in-japan/


最前線を3分で

医療・科学・バイオの必読ニュースを厳選してお届けします。
AI編集 × 専門編集で“要点だけ

プライバシーポリシーをご覧ください。

コメントを投稿する

コメント投稿時に入力いただくメールアドレスは公開ページ上に表示されません。必要に応じてご連絡を差し上げる目的で利用する場合があります。個人情報の取扱いについてはプライバシーポリシーに基づき適切に管理します。

ARCHIVE

新着記事