新型コロナウイルスの持つ「パパイン様プロテアーゼ(PLpro、NSP3)」に結合し得る阻害薬の活性と結晶構造についての研究。
新型コロナウイルスが持っている非構造タンパク質(NSP)の一つである、パパイン様システインプロテアーゼはウイルス複製に不可欠。抗ウイルス薬開発のための有望なターゲットであると指摘する。
「コンビナトリアル基質ライブラリー」を用いて、SARS-CoV-2 PLproの活性を網羅的に評価。SARS-CoV-2 PLproと複合体を形成する分子の結晶構造を決定。構造に基づいて阻害機構を明らかにした。治療効果のある阻害剤などの可能性を調べる土台を作った。
2020年10月、米国、ポーランド、オランダ、研究。
Activity profiling and crystal structures of inhibitor-bound SARS-CoV-2 papain-like protease: A framework for anti–COVID-19 drug design